まなびを自由に!Edutech起業家のブログ

「ストリートアカデミー」の話とかキャリアの話とか起業の話とかアメリカの話とか

起業とサーフィンが似ているという話

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自分は何を隠そう昔サーフィンなるものをやっていたことがありまして・・・

想像できないって言われますが、25歳位のときに始めて、その頃はバリに10日間のサーフトリップに行ったりしたことも。忙しくなると行けなくなり、体力維持できないとサーフィンって基本出来なくなるので、半年毎に辞めたり再開したりを繰り返し、ここ6、7年は完全に岡サーファーになりました・・・

それで何でこんな話をするかって、昨年ゼロからビジネスを立ち上げた体験が、ふとサーフィンを始めたときと似ているなって思いまして。書いてみました。 

 

波乗りを習得するのに必要な条件

波に乗るって結構難しいです。

まずは海の激しい波にめげずにパドルアウト出来るための基礎体力が必要です。

それから不安定なボードの上でカラダのバランスを取るという技術的な側面もあり、

更にそもそも波が立たないと乗れないので、良い波に巡り会う運と、天気を見ながら波が立つエリアを当てられる大局観的なセンスも必要だったりします。

それらが全て要因として揃って初めて出来るというところが、様々なスキルを駆使して手探りで顧客のニーズを探りあてながらビジネスを立ち上げる起業のプロセスと似ている部分があります。

 

起業にビジネス経験は有利か

金融のキャリアやMBAがあってそれらが起業にも活きてて結構有利なんじゃないですかとか言われたりしますが、上記の例えで言うとそれって「ヨットのロープの結び方や気象予報学を学んだから同じマリンスポーツのサーフィンも出来るでしょ」と言ってるに等しいです。冷たい海に飛び込んで溺れないようにパドルして波が来た瞬間にバランス取ってボードの上に立つなんて、幾ら座学を学んだって無理。やらないと出来ないものです。

しかも混雑している湘南の海なんかだと、順番もルールも無い戦国時代です。 波が見えた頃には既にそれは別の誰かに乗られてて、乗れる波がくるまで待っている受け身の奴なんていつまでたっても乗れないんですよ(ビジネスの世界も同じですよね)。 

勿論、ある程度初期のカオスを乗り越えれば、重心の取り方に他のスポーツ経験が役に立ったり、潮の見極め方は釣りの経験が活きたりと、経験は徐々に活きて来ます。

 

見ているのとやるのとでは大違い

思えばサーフィンを最初に始めた日、海に入る前は全て簡単に見えました(起業のときも同じだった・・・)。

ところが入るとまず海の冷たさに震え(会社を辞めた時のフィーリングですね)、

また波乗る前にそもそもパドルアウトが出来ないという現実を知る(アイデアを形に出来ない・チームメイトが作れなかった頃の感じ・・・)

あせりながらそれでも素人根性でしぶとく粘って、やっと波待ちエリアまで来る(アイデアをプレゼンに落とし込む)

そこで来る波来る波良さげに見えるんだけど、タイミングが掴めてないから漕いでも中々波に乗れない・追いつけない(サービス出してもユーザーを掴めない)

たまにそもそもブレイクしない波なんじゃないの(そもそも市場が無いのでは?)と疑心暗鬼になったりもするけど、

しかし自分が乗れない波を他の奴らが後追いでスイスイ乗ってるのを目の当たりにし、波じゃなくて自分か(市場のせいじゃなくて自分の実力か)と気づく。

やっと自分でも乗れる波を見つけたと思ったら、そういう波には既に誰かが乗っていてオラオラどけ〜とか言っている(先駆者や競合がいたことを発見する)。

 

ただそうやって必死でトライして波を逃してパドルし続けるって事を繰り返す中で、すこしづつタイミングや重心の掛け方などの感覚を磨いて行くのですね(起業の世界ではリーンスタートアップと呼ばれるコンセプトですね)。

しかし体力とテクニックだけを磨いても、波が立つポイントや潮の流れを見極めれないとそもそも乗る波を捉えられなかったりも(市場を捉える経営センスが必要という議論)。

 

でも実は意外と簡単に出来ちゃうときもある

こう書くとサーフィンって複合的な要素がかみ合わないと出来ない難しいスポーツに聞こえるかもしれませんが、実はそうでもないんです。

自然の要素が強いので、たまたま波が立つ良い場所に居合わせたとかで素人でもいきなり大きな波に乗れたりするような偶然が意外にも多く発生します。「初めてなのに乗れちゃったぜ!」みたいなことは結構良くあります。勿論続けるにはスキルを磨く必要があるわけですが、そういった偶然波を捉えれた瞬間に味わった快感が忘れられなくてはまって行く、そういうスポーツなんですサーフィンは。

ここら辺、起業でもハマるツボはほぼ同じな気がします。

 

自然と対峙する事の醍醐味

努力もスキルも必要なんですが、最終的には自然を捉える(市場を捉える)ということが出来ないと成功しない。そして自然の怖さも(リーフに頭ぶつけたら死んでしまうし)知ってないとやってけない、というような要素が、リスキーではあるが醍醐味でもあったりする。だからサーフィンもビジネスも面白いなって・・・長くて恐縮ですが、そういった話でした。

全く持って共感を呼べるか分からないのですが、思いつくままに書いてみました。 

 

ということで、目指せEndless Summer!新春の所信表明です:

「今年も更に大きな波に乗れるよううねりを興します!」

 ちなみにストリートアカデミーではまだ誰もマリンスポーツ系のアクティビティを教えて下さる方がいらっしゃらないので・・・・初心者向けサーフィン講座やライフガード講座など、やりたい方は是非教えてみてください!